祈り願う調べ

先日、大塩駅近くの大塩シーサイドパークで開催された「新型コロナウイルス終息祈願能」に行ってきました。

番組は地元の能楽愛好家の方々による仕舞と、「ご当地ソング」と解説された「高砂」は舞囃子で。
そして新作能「アマビエ」。

急拵え(と聞いて想像してた物より遥かに立派に見えました)の舞台の前に間隔を空けて置かれた椅子やゴザには
マスク姿の観客が適度にお集まりでした。小学生の姿も見かけましたよ。

夕刻から始まり、最初は夕陽が眩しかった舞台も日が沈むと篝火やライトに浮かび上がる姿が幻想的です。

今回は自分の姿を描いてひろめたら疫病も退散すると伝えたという「アマビエ」だけに?写真撮影OK
(動画で全編拡散はNG)だったので私もスマホで一枚だけ試みましたが、手ブレ大王つくもは今回もブレブレの、
おまけにシテとワキ(簡単にいうと主役と語り役)がかぶってる構図の写真しか撮れませんでした。
やはり、舞台に集中集中。
しかし、浜風はびゅうびゅうと吹き、篝火の火の粉が能衣装に飛ぶ勢い(スタッフの皆さんが飛んでいって
篝火を遠ざけていました)。
このコンディションでもさすがのプロ、ゆったりと舞う姿はあらためて敬虔な気持ちを呼び起こさせます。
素直にすごい。
この作品ではアマビエは悪口や罵詈雑言などを慎み、惑わされず、美しい心の水に我を映すように
それが出来た時に病は治ると諭しています(多分こんな感じのこと)。
能は古典芸能でもあるけれどその時代時代で新しい作品が作られていた舞台作品でもあるんですね。
風刺がきいている曲もたくさん存在するようです。

この能「アマビエ」は新型コロナウイルス終息を願って能楽師上田敦史さんが作られたものですが、
海沿いを中心に各地で催されているようで、他の会場での写真を拝見するとアマビエの姿は様々なんですね。
大塩での舞台では水色の紗のような衣装がふわふわと風で動いてそれはそれは美しうございました。
頭の上にも装飾があったのだけれど、近くに来られた時にもっとしっかり見ておけばよかったのに、
いざ近くを通られたときは自然と頭が下がって直視出来ませんでした。

お姿は絵に描けと言われても難しかったです、アマビエさん。

 

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