パラレルな人生 人生の半分
劇団天狼星計画 劇団設立25周年記念公演…になるのかな。
「柔らかな世界」を観てきました。
主宰であり、作・演出の松岡一三さんと以前一緒に飲んだときに
「強い言葉を常に探してる」という話をしていらしたのが印象的で、
今回の舞台での強い言葉って何だろうかとワクワク…いや、戦々恐々しながら上演を待ちました。
いつもアンケートを渡されるのですが、生年月日と年齢を書く欄があるんです。
年齢はまあ、いいけど。なぜ年月日まで、…( ̄ー ̄)
星占いにでも使うのか…はたまた…また松岡さんに会ったら聞いてみます。
さて、舞台は不思議なお話でした。
登場人物は女が3人、男が1人。ほぼひとつの部屋でストーリーが展開されていきます。
前半は「?」が頭の上に浮かんだままで、後半は「?」が「!」に変わって、
尚且つ隣に「?」もグルグル回るという(この説明すらよくわからないですね)。
実は神戸新聞にけっこう踏み込んだ内容のあらすじが書かれていたのですが、
私はあえてその記事を読まずに観劇に臨みました。それで良かった気もします。
作者(この場合は松岡さん)に振り回される感覚って舞台の醍醐味なのかなとも思うし
自分の頭の中で話がつながった時の「アハ!体験」(だったっけ?)は文句なしに気持ちいいもんです。
「自分が生きているこの世界は唯一つのものではないかもしれない」
誰もが考えることではないでしょうが、一度考えだすと止まらない謎ではありますよね。
私も半世紀近く生きてきて(!)この世界以外は想像がつかないけれど
この舞台が「タイミング」をとても大事に演出されている(多分)と同じように
人生もタイミング次第で違うものになり得るのは分かるし
だからこそ「Aを選ばずBを選んだ時の人生」を「パラレルワールド」として考えてしまうのかもしれません。
今回の「強い言葉」って何だったんでしょうね。
私は「コンビニのおっちゃんの驚き方」が記憶に残りすぎて、あとはよくわかりません。