またハシゴした。
いや今回は舞台のハシゴじゃなくて
片方はユーストリームのソーシャルビューイングってやつ。
なんだかおもしろそうだったから顔を出すことに。
でもまずは舞台の方から。

劇団えす★ぷろ2011年春公演
「えすぷろ版銀河鉄道の夜」
イーグレひめじのアートホールで行われた5月3日(火)18時~の公演を観た。

えす★ぷろさんは公演の度にPR出演をしに来て下さる。
ウチに出たからといって爆発的に入場者数が増えることはないかもしれないが
新聞記事やチラシで見た知識の裏付けや行く動機付けの補強の欠片くらいにはなる。
…と信じたいものだ。

さて、話はご存知宮沢賢治の名作だ。
こいつを「えす★ぷろ」テイストで舞台作品にしているわけで、
当然歌ありちょっとよくわからない(失礼)踊りあり、なんである。
ここでついていける人はえす★ぷろさんの舞台はだいたい楽しめる。
「え…これは何なんだろう?」
と考えてしまった人はちょっと辛いかもしれない。
ついていけなかった人はいさぎよく次のシーンに気持ちを切り替えるべき…かな。
私は結構楽しめるタイプ。

さてさて、この時期に岩手出身宮沢賢治である。

脚本の中にも今回の震災のことを連想させるセリフが出てくる。
そもそもこのお話は「死」や「死後の世界」が
夢のように、でもリアルに感じられることとして描かれている。
どうしてもそちらへ気持ちが向くのは仕方のないことだし
意図的に設定がそうなったら観ているこちらも意識する。

あの地震や津波で亡くなった人もこの銀河鉄道に乗ってどこかの駅で降りたのだろうか。

いつか「今ではない」けれどいつか私もあの銀河鉄道に乗るのだろうか。

今回のえす★ぷろさんはキャスティングが私的に非常によくハマっていた。
私のイメージの中にあるジョバンニやカムパネルラとよく似ていたということかもしれない。
ま、もちろん「これ誰?」というキャラクターもあるわけだけれど。
2月に白石加代子さんの「百物語」で「銀河鉄道の夜」を観たこともあり
私の中で世界が出来上がっていたこともあり、どっぷりと浸った。

そんな世界を引きずりながら次に行ったのが
大手前第一ビル4階にあるNAYA工房。
この日、ここでは日比谷野音で開催されたフィッシュマンズのライブの
ユースト中継ソーシャルビューイングが。
正直、フィッシュマンズはよく知らなかったのだけれど
たまたまこのイベントを知って、ソーシャルビューイングってどんなんよ?
と思ってたこともあり、ゆるーい集まりだと聞いたこともあり。

行ったら、本編は終了したところでアンコール待ち、というところだった。
雨が降る中、みんなが揺れている。

フィッシュマンズはボーカルの佐藤伸治さんが亡くなって活動を休止するも
ゲストボーカルを迎えてライブも何回かしているらしい。
今回は13回忌ということで企画されたんだそうだが
その企画を言い出した佐藤さんのお父さんが実はこの春亡くなられたらしく
ドラムの茂木さんが
「きっとさとちゃんとお父さんもこの空のどこかで見てくれてるから」
とMCを入れた瞬間、
私の中でついさっき観てきた「銀河鉄道の夜」とリンクしてしまって
不覚にも涙が出そうになった。

遺された者たちは生きていく。
当たり前のことだけれど、そうなんだな。