1449622529265-2105562329えらく細長い写真ですがお気になさらず。

先日、観劇のハシゴを久しぶりにしました。
見終わってから、なかなか気持ちに整理がつかなくて、
でも少しずついろんな方に話を聞いてもらってようやく心に仕舞えました。

1本目は小劇屋Pin-Q第5回公演「ブラックドア」を納屋工房で。
司法試験に落ち続けているくせにゲーム三昧の自堕落男と彼の生活を支え続ける夢見る女。
この2人の家に現れた不思議な生き物が巻き起こす騒動を描いたコメディ。

2本目は姫路が誇る劇作家・演出家 鄭義信さん演出「杏仁豆腐のココロ」を姫路キャスパホールで。
離婚をひかえて引越準備をする夫婦のクリスマスイブの風景を描いた二人芝居。

どちらも居間で繰り広げられ、
どちらもあまり裕福でなく、
どちらも今に満足していなくて、
どちらも先行きに不安を抱いていて、
どちらも男が家にいて女が働いていて、
どちらもお互いにお互いを愛している。

そんな共通点が多くありながら、その印象や結末の違いはあまりに大きくて、
1本目と2本目で自分の感情の揺れの大きさに戸惑いました。
日常の淡々生活との落差がこういう時に心の筋肉痛を引き起こすわけですね。
運動と一緒でストレス解消になったと思います。

いやあ、しかし「杏仁豆腐のココロ」には泣かされました。途中から涙が止まらなくなって
終わってからもしばらく止まらなくて、弱りました。
しゃくり上げるほどではないのですが、いつまでもジワジワと涙腺がゆるみ…
私の泣くツボをつかれまくりのセリフや仕草や設定のオンパレードでした。

それにしても、別に私は「男性は外で働き女性は家で家事を…」と思っているわけではないですが
「女性が外で稼いできて男性の生活を支える」という構図が長く続くと女性を疲れさせるのは想像に難くなく
お芝居の設定としてわかりやすいなあ。と思うんですね。
一昔前だとこの場合、「だらしない男」というだけの印象になっていたでしょうが、
今では必ずしもそうではない気がします。
だからこそ女性がより疲労するのでは…というのは考え過ぎでしょうか。
そんな、ツクモが考える「疲れている女」にとって
この2本のお芝居の男のやさしさや弱さは、かなーりモヤモヤときます。
やさしくて、支えてくれるのに、それがイラっとするって、不思議だわ。